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TIME タイム (2011)

★★★★★★☆☆☆☆


―あらすじ―
老化を克服した近未来の社会。
全ての人間の成長は25歳でストップし、余命は
体内時計が刻む残り時間によって設定されていた。
富める者は永遠の命を享受する一方、貧しき者は
早死にする、という残酷な世界。
ある日、貧しい青年ウィルは、社会への不合理を
目の当たりにし、システムに立ち向かう決意をする…。

監督・脚本は『ガタカ』アンドリュー・ニコル
音楽クレイグ・アームストロング
撮影はロジャー・ディーキンス
編集はザック・ステンバーグ
主演は『シュレック3』ジャスティン・ティンバーレイク
そして『クロエ』『赤ずきん』アマンダ・セイフライド
共演はアレックス・ペティファー、キリアン・マーフィ等。
サスペンス・アクション。109分。

time01.jpg

最初に。
良かった所だって有るんだからね!!(笑)

・重低音が響く印象的な銃弾。
・黒髪ボブが似合うアンドロイド風味なアマンダ・セイフライド。
・モデル体型溢れる富裕層ゾーンというシュールギャグ。
・セクシー展開になると邪魔が入るというベタギャグ。
・表面繕っただけのアホでおバカな“ネタ映画”ぶり。


ハリウッド版「石川五右衛門」物語と言うべきか。
SF版『俺たちに明日はない』と言うべきか。
気になってもティーン向け映画だと割り切るべきなのか。
はたまた、わかちこ映画(小さい事は気にしない)なのか。
(今更ゆってぃのネタで例える自分もお寒いですね…)

流石ハリウッドである。
実はアイドル映画なのに、手間暇掛けた派手仕様なんだもん。
日本だったら、例え面白くてもスルーされちゃう部類なのに。
ただ、SF映画としては『ジャンパー』『サロゲート』以上。

と同時に、監督がアンドリュー・ニコルという衝撃事実。
彼の監督作品『ガタカ』はSF映画史に残る名作だった。
が、その監督とは信じ難い出来。
振り返れば、確かに『ガタカ』を思わせる「男女の逃避行」
「海」「小粋な刑事」「達観者」「管理社会」
が窺える。
それ故に残念でならないファッ○ン・クオリティー。

そして、もし彼が日本人だったら観客はどう思うだろうか。
それも20代だったら、「ゆとり世代め」と言われただろう。
いや、彼は40代なので、「バブル世代め」と言われただろう。

蜷川幸雄は「アイドル映画を撮りたい」と『青の炎』を撮った。
アンドリュー・ニコルを擁護するなら、ソレだと思いたい。
主演がジャスティン・ティンバーレイクだし(笑)

人によっては「設定は面白いのに」とか言うかもしれない。
が、ありがち設定に有り触れた物語に正面からの王道映画だ。
男の子が、SF好きが、「胸熱☀」ってなる設定に展開。
それ故に映画の不備にも気付き易く、本作がアレコレ
可笑しい“突っ込みどころ満載映画”だとバレちゃうのだ。

というか、「上流階級=悪」で「下流階級(の主役)=善」
というお子ちゃま脳な映画に“質”を求めた所で無駄かも
しれないが、描かれている様な「時間社会」が成立するのか
という、そもそも論が浮上する。
富裕層ゾーンこそ人口増加しちゃうし、そのゾーンの
サービス側の内情次第で社会システムとして成立し得ない。
富裕層なんて生産性は皆無だし、スラムは労働力を発揮
する前に死ぬ為、搾取される「時間」も高が知れてる。

また、ハミルトンみたいに逆に死にたくなる人が、
ほぼ不老不死の富裕層に多くなるのではないだろうか。
藤子・F・不二雄『モジャ公』“自殺フェスティバル”
読んだら、「生きる事に飽きた」社会もリアルに描けるだろう。
ポーカーで遊ぶよりも、『ホステル』な事が当たり前で、
それを紳士風に行う(見せる)事こそ望まれる。
せめて『ソイレント・グリーン』の絶望感が欲しい所。

それ等を無視したって、幾つも「ゾーン」に分かれる事
無く、より明確な格差社会で二極化してそうな気もする。
ゾーンごとの“質”の違いを見せる面白さを省略してるし
だったら富裕層と貧民層の二極化ゾーンでOKだと思う。
最下層の筈のスラムは、意外と最低限の生活出来てるし(笑)
わざとらしく(!?)道端で人が死んでる程度でスラムを再現
している辺りは、安直極まりないクソ演出に感じるし。

ってか、資本主義社会を風刺してるかと思えば、通貨の在り方に
問題が有るだけで資本主義社会は否定してないって事だよね!?
社会主義だの共産主義だの、一党独裁をこそ否定してる気もする。
・・・違うか(笑)

time02.jpg

そんな訳で(!?)個人的なツッコミを挙げて行きたい。

・「時間」を貰うも奪うも握手でOKな所。
・活きる事の無いハミルトンの虚無的思想。
・寿命一日が多いとは思えない実は平穏なスラム。
・アクション、カーチェイス、何でも無双のウィル・サラス。
 (近年でいう『トロン:レガシー』の主人公の如し)
・シルヴィア・ワイスの行動心理の機微。
・サラスにホイホイ付いて行くシルヴィア。
・『俺たちに明日はない』を思わせる急なワルノリ。
・盛り上がらないし分かり辛い「バトル」。
 (普通に腕相撲した方が良いんじゃないか)
・そんな「バトル」でアッサリ退場のギャング。
・そんなギャングが「一戦は越えない」と言いつつ富裕層を狙う。
 (指名手配前のシルヴィア然り、序盤のハミルトン然り)
・有能な癖して毎回一歩遅いタイムキーパー。
・「走らない」事が余り活きず結局ご都合主義な逃避行。
・防弾車で壊れちゃう脆過ぎるゾーンの関所。
・指名手配されてもゾーンの行き来が自由。
・何処から導き出したのか分からない「100万時間」。
・そして丁度保管されてあった「100万時間」。
・何故か娘にモロバレの暗証番号「ダーウィンの誕生日」。
・ただ、よくよく考えるとそれでも少ない「100万時間」。
 (仮に一人50年としても2万人分しかない)
・というか、全体的に脆弱なセキュリティー。
・ウィル・サラスの父親の死の真相の放置。
・「俺の命はいつも1日分」の癖して、終盤で秒読みの命。
・「時間社会」で生きていた癖に時間に無頓着なタイムキーパー。
・『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』
 『時をかける少女』やダニー・ボイル監督作品の様に躍動感も
 スピード感も無い「走り」、特にラストの「走り」。
・黒幕不在。
・社会システムを壊す割に使命感も無い薄々で軽々な動機付け。


この中でも、タイムキーパーが「時間」を忘れる事は
ホント考えられないし、ノータリン製作を象徴している。
本作の観客ならまだしも、「時間社会」で生きてきた
人間が、昔はスラムで生活をしていた人間なのに、だ。
せめてウィルの父親の死の真相を伝えて死ねよ、と。
ってか、時間を分け与えられた手前、逆にウィルに
時間を分けて死ぬ事こそ小粋なタイムキーパーとしての
“漢”な死に様
だったのに、お決まりなのに、それも無し。
良い奴の癖して悪役の死に方をするなんて不憫でしかない。

また、本編とは別に予告編に嫌悪感。
大事なラストを予告で見せるという愚行。
『告白』での「ラスト見せ」は、そこまでの展開が分かる
ものではなかったし、見せてOKなラストも有るが駄目な
ラストも有る。
序盤での母との場面の対比だし、オチが読めちゃう。
エンターテイメントだから絶体絶命からのハッピーエンドも
想定の範囲内だが、盛り上がる最高潮の場面である
オチがモロバレ
のレベルで違う意味で驚き、萎える。

世界観も微妙だったが、テイストとしてのSF感は良い
雰囲気映画って事。

で、アマンダ・セイフライドが可愛かった事に尽きる。
人形みたいで、横顔の時の飛び出そうな目も良い(!?)
目頭切開してんのか!?とついつい疑っちゃう(笑)
『ジェニファーズ・ボディ』『赤ずきん』見てても
覚えてなかった女優だったが、本作のお陰で完全に覚えた。
有り触れたセレブ・ケバメイクよりも断然良い、断然に。
金髪よりも黒髪、ロングよりボブが似合うとも思った。
個人的にボブなYUKIにハマッて以降ボブに弱いので(恥)

time03.jpg

にしても、出来れば連続テレビドラマで見たかった。
それも、別に25歳からって区切り設定は無くていい。
「寿命の可視化」を活かした近未来を舞台にしてくれれば。
(何だか『DEATH NOTE』みたいだけれど)
でも格差ごとにゾーンに区切られた世界で、1話ごとに
ゾーンを上げて行く男の子の好きな(!?)展開を希望。
しかもそれは、富裕層ゾーンから手違いでスラム落ちした
シルヴィアの為で有り、ゾーンが上がるごとにウィルとの
距離も縮まる、みたいな。
二人は度々イイ感じになるが、セクシー展開になると
必ずタイムキーパーかギャングが襲来って展開付きで。
・・・妄想が過ぎました(恥)

結論としては、確かに「酷い」けど実は“ネタ映画”
それも、『エクスクロス 魔境伝説』『アバター』の様な
敢えての開き直りではない「天然」の稀有な“ネタ映画”
それは、お笑い芸人でいう所の、『アメトーク』で放送された
“ちゃんとしないといけない芸人”の憧れ、狩野英孝って感じ。
見た者同士でツッコミどころを確認し合う面白さが有る。
それも“映画愛”の気持ちの上に…。

因みに、愛されない天然映画の代表格は『GOEMON』
幾つか気になる点が有る中、極め付けに主人公のゴエモンが
「これ以上人を殺すな」と殺戮カマした直後に言う
もん(笑)
ってか、監督の紀里谷和明が天然なのかな!?
“絵になる画”作りは上手いけど。

判決、無罪
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プロフィール

スケ♪

Author:スケ♪
映画大好き、感想言いたい!
…というワケで(!?)
気ままに映画批評なエブリデイ!
折角だし裁判という形で行こう!

満足度は10段階の評価です。
有罪、無罪の判決をします。。
あくまでも一個人の戯言です。。。

個人的に好きな“お笑い”であったり
“hide”“Marilyn Manson”に例えて
語る事も有ったり無かったり…

●好きな映画監督
園子温(変態っぽい)
中島哲也(徹底してる)
クエンティン・タランティーノ(オタク)
●好きな役者
窪塚洋介(怪演王子)
ジョニー・デップ(昔はアウトロー)
エマ・ストーン(フツーに可愛い)

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