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恋の罪 (2011)

★★★★★★☆☆☆☆


―あらすじ―
あるどしゃぶりの雨の日に、ラブホテル街の
アパートで殺された女性の死体が発見される。
温かい家庭を持ちながらも不倫をする
女刑事・吉田和子が、その捜査に当たる。
その一方、ベストセラー作家の夫を持つ
専業主婦・いずみは、暇を持て余していた
ため、スーパーでアルバイトを始め…。


監督・脚本は『愛のむきだし』園子温
主演は水野美紀、冨樫真、神楽坂恵
共演は児嶋一哉、二階堂智、小林竜樹、五辻真吾ら。
“東電OL殺人事件”にインスパオアされて撮った
R-18のエロチック・サスペンス。144分。

koinotsumi01.jpg

水野美紀が脱ぐ意味無くね!?
…順に述べて行こうと思えど、我慢出来無かった(焦)
後述するが、初っ端のヌード披露が完全にマイナスだった。

そう、エログロ満載の本作はR-18
俗に言う体当たり演技に水野美紀、神楽坂恵、富樫真が挑む。
アダルトファンタジーな世界観、これぞセクシー煉獄映画
確実なのは、園子温の悪趣味フルスロットルの映画という事。

荒削り(!?)ながらもエネルギッシュな『愛のむきだし』
監督のエゴとニーズが調和していた完成形『冷たい熱帯魚』
そんなパワフルな二作と比べ、パワーダウンは否めない本作。

仕事は慣れてきた頃が要注意。
変態映画監督としての地位を確立した(!?)園子温
近年、一作毎にネームバリューを高めている気がする。
映画のスタイルが出来上がっては波に乗っている。
が、それ故の過信と言うべきか、遣りたい放題しては
今迄の様に映画に反映せず、“質”として昇華されて
いないという感じを受ける。
好きだけども、あぁあ、調子ぶっこいちゃったな、と。
脂が乗ってるのは相変わらずだが、どうやら脂分が
多過ぎ
て、動きも悪くなってしまったのだろう。

2012年3月現在、未だに裁判をしている事件の映画化。
事件の真相ではなく被害者の夜の顔に焦点を当てている。
お金に困っている訳でもないのに体を売る女性への追究。
それ故に、終盤は煽っては盛り上げてくるものの、全てが
判明する事も無ければ、元々ミステリ要素も無かったので、
その点の深みは無く、真相云々を期待するとガッカリする。

そんな映画、水野美紀で始まり水野美紀で終わる。。
その癖、三人の女性の中では全く活躍せず、非常に影が薄い。
水野美紀のヌードにグロな遺体、幕開けは見事な虚仮威し。
が、これからの物語を期待させるおどろおどろしい犯行現場を
越えるのは、先述の通りミステリ要素が薄いので残念な結果に。
最初のヌードすら、主要女性二人に遅れぬよう後付けに思える。
メジャー女優だった彼女がヌードになれば、注目は集まる。
が、本当にそれのみを狙った様な撒き餌ヌードでしかなかった。
ヌードOKだったらテレフォンセックスでこそ脱げよ!と。
脱ぐなら脱ぐで、“脱ぎ場”を間違えるなよ!!

アンジャッシュ・児嶋一哉演じるS男との
エピソードも、中身が浅く薄く物足りない。
水野美紀の薄さが、ミステリ要素もドラマ性も薄めている。

koinotsumi02.jpg

また、主演の三人の中でも、余りに神楽坂恵が目立つ。
恋愛に発展したのは『冷たい熱帯魚』からなのか
本作からなのかは分からないが、園子温が彼女と
結婚した事を受け、邪推してしまう職権乱用臭さ(笑)

失礼を承知で言うが、木村多江の如き“不幸顔”以上の
“貧相顔”に見える彼女に、貞淑な妻は似合わない
そう、貞淑な妻・いずみを演じているのだ。

更に、台詞には違和感を覚えて演技に難有り、に映る。
彼女が前面に出てくると、どうも場面が浮いてしまう。
主役には向いていないし、元より脇役タイプだと思う。

ただ、彼女は脱ぐ事によって力を発揮するのは事実。
それは、まるでAV女優なのかと思ってしまう(!?)程。
本編でAV女優になるのも、皮肉なのかもしれない(嘘)

園子温は、ダークな世界観にもユーモアを潜ませる。
本作もその一つであり、「いらっしゃいませポージング」
本編最初の笑い所であり、監督も狙った場面だと思われる。

“エロ可愛い”のは個人的にはYUKI
“エロかしこい”のは優木まおみ
“エロみっともない”のはmisono
それに対抗すべく“エロ面白い”のが神楽坂恵なのだ。

いや、スーパーでのバイト場面では露骨な暗喩が有った。
モロな表現方法は直球過ぎる下品さで溢れていた。
更にラストは、完全に「堕ちた女」となったいずみが、
子どもを前に放尿するという下衆の極み!(byハマカーン
最早エロというより単に下品で、正に“エロみっともない”
(本作のBGMであるマーラー「交響曲第五番」すら
狙っている様に思えてしまう)

そんな彼女が中心にいるからこそ、彼女を闇の世界へと
誘う(勝手に付いて行くだけなのだが)富樫真がより光る。
勿論それを抜きにしても、彼女の放つ怪しい雰囲気と
目ヂカラ・メイクによる強烈な存在感はモンスター級。

彼女の導きで、観客も深遠なる夜の世界へと入り込み、
その過剰な奇々怪々な世界は何時しかリアルとなってしまう。
構築された頽廃的で背徳感在る世界は正にホラーで、其処を
舞台に、またもユーモアを織り交ぜたミニコントを披露する。

見たら分かる、美津子(富樫真)と義母(大方斐紗子)の
憎まれ口の叩き合いである。
つい先程までおどろおどろしい空気に呑まれていたというのに、
不意を突いて笑わしに来ては、複雑な感情と共に笑ってしまう。
出た、『バクマン。』で言う所のシリアスな笑い(!?)

koinotsumi03.jpg

と、そこまでは面白い。
が、終盤に向け音楽と共に煽って来るが、
それで上がった期待値に応える展開は無い
何故なら、ミステリ要素も無いのに一気に雪崩れ
込むモノが無いし、カタルシスも衝撃も殆ど無い。
オチに向かっての“溜め”など無かったも同然なのだ。

で、いずみが最終的にどうしてそうなり
そこまで堕ちるのか、それが理解出来無い。
というのも、最後の最後を端折っているからである。
それは、時間を掛けて闇に堕ちる様を描いていたから
「なのになんで最後は?」と余計に目立つ。

結果、煽情的で刺激的な迫り来る衝撃展開を以って
しても、気になる所が気にならなくなる程のパワーは
持ち合わせていず、力技にも限界が生じていた。

故に、“「わからん」オチ”も悪くは無いが良くも無い。
既に吉田(水野美紀)は「どうでもいい」のだろうが、見て
いるコチラも、S男・家族とどうなろうが「どうでもいい」。
寧ろ、最後になって下手な事はしてくれるなよという状態。
本当は、『冷たい熱帯魚』の終盤の様に先の読めない展開で
見る者を振り回して欲しかったのだが、叶わぬものとなった。

koinotsumi04.jpg

そして、映画監督である前に詩人として活躍していた
園子温らしく、「言葉なんかおぼえるんじゃなかった」
という繰り返される詩も、ノータリンな自分にとっては
ワケワカメで減点ポイントとなった。

田村隆一『帰途』という詩なのだが、ここでも監督の
しつこさは行き届いており、鬱陶しくなる詠まれっぷり。
自分を含め、多分いずみも理解してないと思うけど(笑)

言葉が存在する利便性を認めつつも、
言葉ではその全てを言い表せない事も有るだろう。
言葉で表現出来る分、出来無い時のどうしようもなさ。
いずみにしても美津子にしても、「城」に辿り着けない。
「城」自体が分からない無力感に焦燥感を意味するのか。
「超絶堕落体験は、テメェ等には言わなきゃ理解出来無い
だろうが、言葉で説明できるモンじゃねえんだよorz」

言っているのかな、と、一応自分は考えている。

また思うのは、「城」とは「恋」の事なのだろうか。
幾つかの園子温作品に共通の“ファザー・コンプレックス”
本作でも健在で、近親相姦という罪を犯してしまった美津子。
故に愛に満たされる事無く、虚しくもただただセックスする。
そこに大学教授という仕事よりも存在意義を感じる一方で、
其処に愛は無い事を認識している。
結果、永遠に「城」の周りで入り口を探す煉獄が続く。
・・・やはりセクシー煉獄映画って事で勝手に納得(笑)

そういえば、本作も他作品のオマージュが感じられる。
町田マリー演じる自殺女は『叫び』葉月里緒奈
大方斐紗子演じる美津子の義母は『黒い家』大竹しのぶ
というか美津子の方が大竹しのぶっぽいか。
・・・違うかも(笑)勝手にそう思って楽しんでます(恥)

判決、無罪
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プロフィール

スケ♪

Author:スケ♪
映画大好き、感想言いたい!
…というワケで(!?)
気ままに映画批評なエブリデイ!
折角だし裁判という形で行こう!

満足度は10段階の評価です。
有罪、無罪の判決をします。。
あくまでも一個人の戯言です。。。

個人的に好きな“お笑い”であったり
“hide”“Marilyn Manson”に例えて
語る事も有ったり無かったり…

●好きな映画監督
園子温(変態っぽい)
中島哲也(徹底してる)
クエンティン・タランティーノ(オタク)
●好きな役者
窪塚洋介(怪演王子)
ジョニー・デップ(昔はアウトロー)
エマ・ストーン(フツーに可愛い)

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